
フロリダ州の上院議員であるDorothy Hukill氏が、アメリカでビットコインをお金としてみなすことができるようにする法案を提示した。Hukill氏はフロリダ州の第8地区の代表者である共和党の議員であり、財政・課税委員会の委員長も勤める。
これは同州でビットコインがお金として見なされなかったために、不正送金で訴えられた男性の容疑が否決された事件を受けてのことだ。
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彼女の事務所では、年明け前までにフロリダ州にこの法案を提出することを目標にしていたが、州の法律協議会は3月まで始まらない。さらに、11月には大統領選挙という大きなイベントが控えているため、重要な法案は選挙が終わるまで待つ必要がある。
またHukill氏は、法案の内容がもっとはっきりしてくれば、業界の利害関係者からフィードバックをもらいながら法案を進めたいという意思も示している。
NY州ビットライセンスの反動
これまでもアメリカではカリフォルニア州やノースカロライナ州、ニュージャージー州などで仮想通貨の規制について議論されてきたが今回のフロリダ州の件はその中でも最新の動きだ。
Hukill氏はニューヨークの州のBitlicense発行機関からの反発を参照し、このことが欠点としてみなされる以上にフロリダの法案によって開発者達を奨励することができるようになるという希望を示した。
Hukull氏はニューヨーク州の仮想通貨を取り扱う企業を規制するBitLicenseが制定された際の業界からの反発についても言及し、フロリダ州での法案はイノベーションを阻害するものではなく後押しできるものにしたいと語る。
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仮想通貨を既存の法律の下に適用しお金として扱うことができるようにし、人々を追い出さないようにしたい、と彼女は言う。
Hukill氏は、通貨としてのビットコインへの関心の高まりや、決済受付店舗の増加についても述べ、この法案の必要性を主張している。
「全域ではないにせよ、次第にビットコインを受け入れている企業をたくさん見るようになりました。これからたくさんの人々が『これは何?』『どうやって使うの?』と言うようになると思う。」
また、「どのような未来が来ようとも、テクノロジーに詳しくない人々を保護することへのニーズは存在し続けるだろう。」と彼女は述べた。
参考URL: https://www.coin-portal.net/2016/09/18/12789/
参考URL: http://www.coindesk.com/florida-senator-drafting-bill-recognize-bitcoin-money/
