去年の今頃、誰かに「1イーサ(ETH)でバーチャル不動産を売ってあげる」と言われたら、ほとんどの人は「ふざけるな」と言っただろう。1年後の今、多くの人は「ふざけていた」のは自分たちだったと気づいている。

ブロックチェーンに関わる誰もが、誰よりも早く、先陣を切りたいと思っている。最新のブロックチェーン・ゴールドラッシュ「メタバース」に乗り遅れたと考えている人は、もう一度考えてみてほしい。

ブロックチェーンと不動産が交差する、効率的でスケーラブルな未来は、今まさに生まれつつある。そしてそれは、イーサリアムブロックチェーンのみに留まらない。

イリーナ・カラギャウル(Irina Karagyaur)氏は、ユニーク・ネットワーク(Unique Network)のメタバース・グロース責任者、ポルカドット(Polkadot)ネットワークの西ヨーロッパ担当アンバサダー、国際ブロックチェーン&不動産専門家財団のロンドン地区共同代表を務めている。

ノンファンジブル・トークン(NFT)の未来は、マルチチェーンであり、より多様な道筋が広がっている。イーサリアムブロックチェーンの限界を超え、カルチャーやコマースのさまざまな可能性を開き、誰も想像できなかったチャンスを作り出す。

不動産×ブロックチェーン

マルチチェーンの未来には、ソラナ(Solana)、テゾス(Tezos)、ポルカドット(Polkadot)、カルダノ(Cardano)などのレイヤー1ブロックチェーン、いわゆる「イーサリアム・キラー」が実現する膨大なチャンスや多様なユースケースが広がっている。

こうしたチェーンは、スケーラビリティ、ネットワークの混雑、所有権の分割などに対する回答をもたらし、ノンファンジブル・トークン(NFT)をメタバースで使用可能かつ譲渡可能なものにし、さらにそれまでのNFTの限界を打ち破って、リアルな世界に持ち出すことを可能にするだろう。

不動産のような古い産業とブロックチェーンの技術的な先進性をすぐに結びつけることは難しいかもしれないが、不動産業界が近代化され、効率化される可能性は大きく、必然とさえ言える。

不動産を購入したり、借りたことがある人なら、そのプロセスは不便で時間がかかり、費用もかかることを理解しているだろう。契約書にサインし、家主と借主の間で支払いを行い、不動産業者がいて、ときに弁護士が仲介することもある。

オープンなメタバースのバーチャル不動産なら、ピア・ツー・ピアで取引し、スマートコントラクトを使ってプロセスを自動化・迅速化できる。

バーチャル不動産はグローバルな分散型市場を通じて流動性を生み出し、メタバース上の資産を担保として使用することで、DeFi(分散型金融)でのイノベーティブな融資手法を生み出す。

今後ますますオープンになるメタバースを通じて、ユーザーはいずれ、デジタル資産やNFTを仮想空間からリアルな世界に持ち出せるようになるだろう。デジタルな家をローンの担保にできるかもしれない。バーチャル不動産を担保にして、リアルな不動産を手に入れることができるかもしれない。

イーサリアムの限界

2015年にイーサリアムが登場して以来、スマートコントラクトは機能性とイノベーションで多くの可能性を切り開いてきた。イーサリアムブロックチェーンには、多様なプロトコルとトークンが存在し、オープンなメタバース基盤となっている。

だが業界は急速に拡大しており、イーサリアムと同様に他のブロックチェーンでも開発が進んでいる。イーサリアムを補完・強化するレイヤー2ソリューションはうまく機能しているが、一方で、新しいブロックチェーンは急激な成長を遂げ、豊かな新天地を作り出し、イーサリアムとその法外な取引手数料の先を見据えている。

つまり、業界の現在の課題は、異なるブロックチェーン間の相互運用性の実現だ。ブロックチェーン業界の「たこつぼ」を排除することで、ようやく「大幅な普及」を実現できるかもしれない。

ゴールドラッシュ

今、メタバースでは正真正銘のゴールドラッシュが生まれている。若者、そしてスヌープ・ドッグのようなセレブが何百万ドルも投資し、米フォーチュン誌は「数兆ドル規模のチャンス」と表現した。新しい世代が初めての不動産をメタバースで購入することもあり得るだろう。

こうした未来を実現するためにクリアすべきことは山ほどある。

現状では、バーチャル不動産の驚くような活況は、誇大広告や投機による“目新しさ”に過ぎず、本当の意味で所有権を表すものではないとの批判がある。また不動産は、バーチャルでも、リアルでも、買い手と売り手の間の安全性と信頼性を確保するために法的なデューデリジェンスが必要との意見もある。

あるいは不動産業界からは、収益性は高いが時代遅れのビジネスモデルを破壊する価値はないのではないかとの不安や批判が出るかもしれない。だが不動産NFTは、歴史的に世界の大多数が排除されてきた不動産の所有権を民主化する能力を秘めている。

時間が経つにつれて、利益追求はバーチャル不動産にも及ぶだろうか? 「ザ・サンドボックス」や「ディセントランド」にある高価な区画は価値を維持できるだろうか? 暗号資産に関心を持たない人たちは、NFTを所有のための強力な新しいツールと認識できるだろうか。

インフラの限界

現状、NFTインフラにはまだ限界がある。不動産の真のトークン化を可能にする技術はまだ存在しない。この分野を前進させるには、新しいパラダイムを開発しなければならない。

今後、NFTインフラには数十億ドルが投下されるだろう。そして新たなユースケースをサポートし、分割や拡張が可能で、アート作品などと同様に個々の資産をユニークに表現できる台帳が誕生する。

スマートコントラクトには、スピード、機能性、スケーラビリティを実現するための改善・改良が必要だ。また規制についても議論が求められる。従来の不動産業界は、リアルな世界、デジタルな世界を問わずに利用でき、自由に動かせる資産(しかも単一のブロックチェーンに紐付けられていない資産)によって、真に破壊されるだろう。

こうした動きはすでに始まっている。だがこのトークン化された新しい世界、つまりマルチチェーンの未来にはまだ時間が必要だろう。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/133451/ 

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