フェイスブックが主導するデジタル通貨構想の「Libra(リブラ)」が早ければ2021年1月に、限定的にスタートする。フィナンシャル・タイムズ(FT)が27日に報じた。

リブラは来年、米ドルに連動する独自のステーブルコインを発行する可能性がある。FTが同構想に携わる3人の関係者への取材を基に報じた。CoinDeskはリブラ協会の広報担当者に取材を試みたが、まだ返答はない。

スイスに拠点を置くリブラ協会は2019年6月、複数の法定通貨で構成されるバスケットに裏付けられたデジタル通貨構想「Libra」を発表。しかし、欧米各国の議員らは、同構想の金融システムに与える負の影響やマネーロンダリングにつながる可能性を懸念。リブラは今年4月、当初の構想を大きく変更し、複数の法定通貨に裏付けられた複数のステーブルコインを発行する計画を明らかにした。

FTによると、スイスの金融市場監督局(FINMA)の承認を経て、リブラの「グローバル・ステーブルコイン」は、シンプルに米ドルと1対1で裏付けられた単独の暗号資産として発行されるという。

他の法定通貨やバスケットに裏付けられたステーブルコインは、順次発行される可能性がある。情報源は明らかにしていないが、FTによると、ドルに裏付けられたステーブルコインは、早ければ1月にも発行される可能性があるという。

米ドルに対して1対1のペッグという限定的な形態でさえも、各国規制当局がデジタル決済業界の取り締まりを強化している中、リブラ構想の実現は苦戦を強いられるだろう。

現在、リブラ協会に加盟する企業・団体は27組織。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/89973/ 

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