目覚ましいUSDTの成長 ビットコイン(BTC)の日量を上回る勢い

暗号資産(仮想通貨)の世界では、ステーブルコインの需要が2019年以来大きく伸びています。代表的なステーブルコインであるテザー(Tether/USDT)は今や、毎日の取引額でビットコイン(BTC) のそれを初めて上回る勢いになっています。

ステーブルコインの取引高がビットコイン(BTC)を上回る

ブルームバーグ(Bloomberg)は7月22日、コインメトリクス(Coin Metrix)のデータを引用して、USDTを含むステーブルコインの取引額が6月29日、ビットコインのそれを上回ったと伝えました。USDT単独でも遠からずビットコインを上回るだろうと予測されます。

仮想通貨市場にけるステーブルコインの成長は、なお広く安全な避難先と見なされている米ドル依存とともにDeFi(分散型金融)ブームに根差しています。その結果ステーブルコイン市場に大量の資金が流入し、今やその総額は120億ドル(約1兆3,000億円)に達しようとしています。

特出するテザー(USDT)は単独でビットコイン(BTC)を抜く勢い

ステーブルコインの中でも特にテザー(USDT)は特出しており、その市場価格(時価総額)は100億ドルを超えました。

2020年上半期には、ステーブルコインの値動きがいったん緩慢になりました。その結果投資家は、ビットコインやその他のくつかの主要な仮想通貨の値上がりに関心を向けるようになりました。新型コロナウイルスの世界的まん延による経済停滞が影響して、株式市場と仮想通貨市場とも下落、ビットコイン価格は一時3800ドルまで下落しました。

基準仮想通貨とされるビットコイン価格は、7月28日にようやく抵抗線とされる1万500ドルを超えましたが、それまでの数カ月間は9000ドル台にとどまり、ボラティリティが小さくなるとともに、投資家の目は再びステーブルコインに向く転機となりました。

仮想通貨データベースのメサーリ(Messari)の研究者ライアン・ワトキンス(Ryan Watkins)氏は「ステーブルコインのマネタリーベースは2020年Q1に、24億ドル増えて80億ドルを超えるまで成長した。Q2にはさらに38億ドル付加されて、120億ドルを超える市場になった」と分析します。

同氏はさらに、「ユーザーの多くは、ビットコインやイーサリアム(ETH)のような価格変動の激しい仮想通貨を取り引きせず、むしろ長く持ち続けたいと思っている。ステーブルコインそれに代わる優れたコインである」とコメントしています。

テザー(USDT)は特出しており単独でBTCの市場価格を抜く勢い

仮想通貨オンライン情報サイトのクリプトスレート(CryptoSlate)のデータによると ステーブルコインのエコシステムは今や、市場価格115億5,000万ドルとなったと発表しています。

中でも注目されるのがテザー(USDT)であり、最も支配的な仮想通貨としてビットコインをしのぐと予測されます。メサーリのデータによると、30日期間の日平均取引額を比較すると、USDTは現在ビットコインの17億5000万ドルにほぼ近づいています。

ワトキンス氏は「USDTは遠からずパブリックブロックチェーンの支配的な通貨として、ビットコインを上回るだろう」と予測しています。イールドファーミングのトレンドからUSDTの利用が増え、すでに市場として確立したビットコインの日平均取引量が平行線もしくは下落傾向にあったことから、テザー(USDT)が取引高でビットコインを逆転する可能性が強まっています。

参考資料:https://coinchoice.net/growing-usdt-pass-bitcoin-daily-transaction-value/ 

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