ステーキングのエコシステム

ステーキングとは、ここ最近立ち上がったコインの多くが採用しているモデルで、コインを利用できないロック状態(ステーク)に置くことで、新規のコイン発行の割当を得ることができるというものです。ロックされるコインが多ければ多いほどネットワークのセキュリティが増します。Tezos、EOS、Cosmosなどが代表的なステーキングコインで、イーサリアム2.0で採用される予定のPOSも同様の仕組みをとっています。

保有コインに金利のような形で新規コインの割当があり、年利にして5〜10%になるというのが平均的なリターンです。この利率は魅力的です。

このステーキング周りにいろいろなビジネスが立ち上がりつつ有ります。

「バリデータ」は、取引を承認するノードです。通常20〜100といった数があります。バリデータは自己保有のコインをステークするほか、一般のユーザーからその保有コインのステークを委任を受けることができます。この委任の手数料として少額をもらうのがバリデータのビジネスモデルです。

「デリゲータ」は、自分ではバリデータを運営できないが、バリデータに自分のコインを委託してステーク報酬を得るユーザーのことです。このバリデータ、デリゲータがエコシステムの中核をなします。

なぜステーキングが人気なのか

Coinbaseは数日前に、代表的なステーキングコインであるTezosを扱い始めました。Tezosの取引を提供するだけではなく、コインベース自体がバリデータとなり、ユーザーのコインのステーキングの委託をうけます。そこから得られたコインを配分するサービスを提供するとしています。(ステーキング代行サービス)。コインベースの手数料を抜いて6.6%の利回りが得られるとしています。

Coinbaseは、Tezosの後は、Maker、Cosmos、Polkadot、Algorand、などを取り扱うとメンションしています。

同様のサービスは、PoloniexがすでにCosmos(ATOM)で提供しています。PoloniexにATOMを預けておくと、自動的にステーキングが行われ、金利が得られます。取引所としては、多くのコインを預けてもらい、取引も活発になればよいですし、ユーザーとしても売買していない間に金利が得られるのは非常に良いです。 今後は、取引所がステーキング代行サービスを多く扱うようになるでしょう。

同時にステーキングしている間の価格変動をヘッジする先物市場なども必須で、徐々に整備されていくでしょう。

カストディ、バリデータ、取引所、先物市場、OTCといったところが、ステーキングを中心に新しいサービスを提供していく方向性が徐々に始まっています。

最終的に、イーサリアムがPOSに移行するタイミング(2020年以降)を見越して、徐々にサービスと、市場が形成されていくものと思います。

日本においては、先進的な事業者がいくつか参入をしています。例えばTezosやCosmos(ATOM)のバリデータとして、Stir社、HashHub社がサービスを提供しています。取引所のほうは対応がおくれています。まだ新規のコインすら追加できる状況ではないので、ステーキングサービスの提供では、世界の他の取引所に大きく遅れをとることになりそうです。 

参考資料:https://coinpost.jp/?post_type=column&p=100000 

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