国際送金サービス大手ウエスタンユニオンが、新興国市場を対象にモバイル送金・決済サービスを展開するテューンズ(Thunes)と提携し、モバイル用ウォレットアプリへの直接送金を実現すると発表した。テューンズは以前、仮想通貨ステラ(XLM)と提携し、自社サービスに統合することを試みていた。ウエスタンユニオンが、3月18日公開のプレスリリースで明らかにした。
テューンズ(旧社名トランスファートゥー)は、新興国市場の銀行口座を持たない人々をターゲットに、クロスボーダーの相互接続決済ネットワークを提供する企業。P2P(ピアツーピア)送金処理、企業による大量の支払い、デジタル決済といったソリューションを擁し、80カ国以上9000社を超える決済パートナーを網羅しているという。テューンズは旧社名時代の2018年7月、XLMと提携し、ブロックチェーンを利用した決済手段を自社サービスに統合することを試みていた。
ウエスタンユニオンは、テューンズと提携したことで、ウエスタンユニオンの送金ネットワークおよび代理店を利用し、受取人のモバイルアプリに直接送金できるようになる。また、銀行が不足している地域など伝統的な金融サービスを利用できない消費者にとって、ウォレットアプリのような代替決済ソリューションは金融サービスへのアクセス向上につながると強調した。
2018年12月、ウエスタンユニオンの社長は、個人と企業間の決済手段として仮想通貨が採用されるようになれば、同社が「サポートを開始する準備が整うだろう」と述べた。
ウエスタンユニオンは、2018年2月、リップルのXRPトークンを使った決済システムxRapidをテスト運用していることを明らかにした。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/western-union-partners-with-stellar-collaborator-thunes-for-mobile-wallet-transfers
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