「Bond-i」ブロックチェーンベースの新しい債務証書

Bond-iは、「blockchain offered new debt instrument(ブロックチェーン技術が提供する新しい債務証書)」の略語である。Bond-iはまた、ボンド発行幹事社にちなんで、シドニーの有名な海岸Bondi Beachの名前をそのまま受け入れている。Bond-iは、DLT技術を使って発行、維持、分配される初のデジタルボンドである。

厳密に言うと、Bond-iは銀行が発行する世界初の債券ではない。ロシアのスベルバンク(Sberbank/ロシア連邦貯蓄銀行)が5月、Fabric Hyperledgerを使って1200万ドル相当のルーブル建てコマーシャルボンドを発行している。両者の違いは、Bond-iがグローバルなブロックチェーンボンドであるのに対して、後者は単に国内向けのブロックチェーンボンドであること。

参考:Sberbank

▼世界銀行(World Bank)公式Twitter

豪州ドル建てでEthereumネットワーク通じて5000万ドルから1億ドル調達

Bond-iはオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)のブロックチェーンラボで開発され、当面の利害関係者はCBA開発による取引プラットフォーム上のノード参加者ということになる。ブロックチェーン・プラットフォームは、Microsoftの協力によるAzureクラウドプラットフォームとなる。ボンド発売で得られた収益はすべて、世銀の目的に沿って人道的なプロジェクトに支出される。

世銀債はCBAが発行・管理するオーストラリアドル(AUD)建てとなり、Ethereumのプライベートネットワーク上で分配される。世銀はCBAのほか、米金融グループNorthern Trust、会社法律事務所King and Wood Mallesons、オーストラリア保険グループQBE、同ビクトリア州金融当局Treasury Corporation of Victoriaなどとこの事業で提携する。

世銀はCBAを通じて、当面5000万豪ドルから1億豪ドルの資金調達を予定している。償還期間は未定。処理能力の高いブロックチェーン技術を使うため、これまでのT+2(2営業日)はT+minutes(ほぼ即時決済)に縮小可能となり、取引の安全性と確実性が一挙に高まる。

調達資金はすべて国連の持続可能な開発計画(SDG)に充当

CBA金融機関グループのジェームズ・ウォール本部長は「世界銀行との提携を喜んでいる。われわれは貧困撲滅と言う目標達成のため、金融ソリューションの効率を高めるブロックチェーンなど革新的なテクノロジーを利用する世銀のビジョンンを完全に支持する」と語った。

Bond-iに対する投資家の関心は高い。世銀とCBAは、幅広い投資家集団との協議期間を設けた後、世銀債の発売を開始する。調達資金は国連の持続可能な開発目標(SDG)のプロジェクトに全額充当する方針であり、「sustainable bond(サステナブルボンド、持続可能な債券)」と位置づけている。世銀は年間、SDGプロジェクトのため500-600億米ドルの各種世銀債を発行している。

参考資料:https://coinchoice.net/issue-world-bank-bond-bond-i-blockchain/ 

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