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Apple:Appstoreのアプリ上でのイーサリアムのゲームトークンの交換を停止要請

Trustがリリースしているイーサリアムのアプリ(dAppsブラウザ対応ETHウォレット)から、イーサリアム系のゲームのデジタルグッズやトークンが購入できます。

Appleは、この機能を削除するようにデベロッパー側に要請しました。

というのも、これはゲームアイテムのトークン化であり、従来的には、ゲームアイテムをアプリ内で販売する場合、Appstoreの課金手数料が適用され、売り上げの30%をAppleに支払う必要がありました。

これを暗号通貨を介して行うことで、手数料を実質支払っていないことになります。

これは、Apple側からすれば、プラットフォーム仲介の違法な中抜きです。

しかし、ユーザーやアプリ開発者側からすれば、暗号通貨・ブロックチェーンによるトークン化のメリットを阻害する既得権益の妨害のように捉えられています。

さらに、Trust CEOのViktor氏はApp storeでのTrustアプリのアップデートの認証が他のアプリより時間がかかること、さらに他のアプリではテレグラム(Telegram)もアップデートを遅らせられているといいます。

これはロシア国内でテレグラムが遮断された時期と重なり、ロシアからAppleへの要請があったのではないかと憶測されています。

今後、この問題は長引くでしょう。Appleからすれば、アプリ内のゲームアイテムやグッズ販売は日需要に大きい収益源です。

トークン化して手数料を免れるのであれば、多くのアプリ開発者がそれを取り入れ、Appleは手数料収入を失うはずで、簡単に許容はできません。

中国国内・Tencentのミニプログラムの事例

過去に中国では、似たような事例がありました。

中国国内で誰もが利用をするWechatのアプリではミニプログラムというアプリプラットフフォームがあります。ここの上にサードパーティーのプレイヤーが様々なアプリを構築できます。現在、Wechatのアプリ上のミニプログラムから飲食店の予約やゲーム、交通情報の確認など様々なことができます。

Wechatのアプリの中に煽があるのです。つまりこれはAppstoreの中抜きです。

そしてミニプログラムでのユーザーへの課金はwechat payで行われます。Appstoreからそのまま課金をする形式ではないwechat payではAppleはそのまま手数料を徴収できず、Wechatを提供するTencentへ講義をしました。結果、長い論争の末、現在ではApple側はTencentへ課金をできていない状態です。

イーサリアム上のトークンに対する課金手数料をAppleが徴収しづらいのは、このミニプログラムの状況と非常によく似ています。上述した通り、Appleとしては手数料収入は手放し難く、すぐにユーザーや開発者の要求を飲めるものではなく、今後、これは長く続くはずです。

googleやAppleがプラットフォーム手数料を取れなくなる日

AndroidOSのほうが、まだ暗号通貨・ブロックチェーンアプリケーションにとってフレンドリーですが、こちらもgoogleの気分次第ではどうなるか分かりません。そういった意味で、やはりスマートフォンの端末のほぼ全てが、Appleとgoogleの2社にOSを握られている世界では、ブロックチェーンを信望する人たちの描く世界は成り立たないような気がしてなりません。

ブロックチェーンはシリコンバレーの集権的な企業へのアンチテーゼのように語られることがありますが、これはその一側面であると言えます。

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参考資料:https://coinchoice.net/201806-apple_ethereum_dapps/ 

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