■フィンテックの注目株に一躍浮上した仮想通貨

 仮想通貨、特にビットコインが話題となっています。仮想通貨とは、国などの発行体が存在せず、また紙幣や貨幣といった形が存在しないお金と考えてみるといいでしょう。

 お金といえば紙幣や貨幣のような「形」があるように見えますが、最近では形のないお金の流通も増えています。電子マネーは紙幣や貨幣のような形はありませんが、1000円相当の電子マネーのチャージは1000円相当の購買力があります。クレジットカードも、実際に1万円を出さなくても1万円相当の買い物ができます。ただしこれらは銀行預金としての「円」と必ずひもついており後日引かれます(電子マネーの場合、その場で1000円札を渡して1000円相当のチャージを行う場合もある)。

「円」や「ドル」は政府の信用により成り立っています。1000円札は1000円札としての、500円玉は500円玉としての価値を政府が保証しているわけです。個人が勝手に増産するようなことは偽札作りということで罰せられます。

 仮想通貨のおもしろいところは、政府が行う信用の代わりに、「暗号」が信用のよりどころとなっているところです。お札に透かしを入れて偽造を防いだり、重複しない番号が記載されているのは、通貨の信用を高めるためのひとつの方策ですが、仮想通貨では、暗号によりその信用が得られます。そして、どの「国」であろうと信用を与える存在ではないということです。

 これもまた、金融とITの融合として考えるとフィンテックのひとつの成果といえなくもありません。しかし、ビットコイン、実際のところどうなんでしょうか。

■ビットコインが儲かりそう? あなたはなぜ値上がりするか説明できますか

 さて、仮想通貨の基本的な考え方はさておき、ほとんどの人の注目点は「それが儲かるかどうか」というポイントでしょう。

 1ビットコインの価格は、2017年11月下旬月あたりから急上昇を始め100万円を突破、2017年12月7日に150万円まで切り上がると、なんと8日には一気に200万円を超えました。これだけ急カーブで値上がりすると、「これは儲かりそうだ」と群がる人も出始めているようです。

 しかし乱高下も相当なもので、この原稿を書いていた時期に220万円前後から140万円前後までわずか3日で下落しました。割合にして37%の下落、という普通ではあり得ないレンジでの急落が起きました。そのあと190万円まで一気に戻したものの、不安定な値動きが続いています。

 もし、最高値であなたが100万円を入金、2500万円分のビットコインを買っていたとしたら、残念ながらあなたの100万円は瞬殺で消えていることになります(2500万円で買ったビットコインの価値が40%下落したということは1000万円のマイナスが出たということで、元手100万円をすべてなくす直前に強制決済される)。

 あなたがもし、ビットコインが今値上がりしている理由をあなたなりに説明できないのなら、取引に手を出すべきではありません。

 値上がりの理由を説明できないということは、値下がりの理由も説明できない、ということです。そんな状態で為替取引で儲けようとしても、飛んで火に入る夏の虫です。

■為替レートは成長するわけではない

 為替取引については、仮想通貨に限らず円やドルなどの通常の通貨でも行われます。いわゆるFX(外国為替証拠金取引)です。FXも簡単にお金が稼げる手段のようにCM等で紹介されていますが、FXは本質的には「投資」ではなく、「投機」的なものです。

 あなたと誰か別の人が、ある為替の交換レートについて、反対の立場でどちらも有利と考えるから為替の売買は成立します。常に誰かの買いと誰かの売りはセットです。

 しかしその後の推移によっては、どちらかが得をし、どちらかは損をすることになります。これをゼロサムゲームであるといいいます。合計したらプラスマイナスゼロということです。

(なお、マイナスになった人は長く保有してプラスを待つこともできるが、資金額が少ない素人ほどその余裕がなく損だけ残すことになる)

 実は株式投資においては、買った人と売った人のどちらもプラスになる可能性があります。経済は長い目で見て成長していく、つまりプラスサムだからです。

「ここまで値上がりしたのでもう売ってもいいかな」という人が売り、「もっと値上がりする可能性があるから買ってもいいかな」という人が買えば、売った人はそこまでの値上がり益を手にし満足し、買った人はその後の経済成長があればさらに利益を手にすることができます。株価の値上がりだけでなく、株主優待や配当(株価の1.5%くらいが平均的な配当利回り)があった場合、株価がほとんど変わらなくても利益が出ることもあります。

 しかも、投資した企業が世に放った便利な新商品、投資をした自治体が行った社会インフラの充実などにより、投資家以外の人々もプラスになっていく効果もあります。

 しかし、為替には世の中を成長させる仕組みはありません。あくまで換算レートに過ぎないからです。スラムダンクの安西先生ではありませんが「まるで成長していない……」のが為替なのです。

■さらに2倍に上がるかもしれないし、4分の1に下がるかもしれない それでもやりたいなら…

 ここからのビットコイン相場がどうなるかは、いろんな人が予測をしていますが、本当のところ誰にもわかりません。

 みんながそれを欲しがり続けるなら、まだ価格は上昇することになるでしょう。今よりも2倍に値上がりする可能性もゼロではありません。

 しかし、何らかのトラブルにより通貨としての信用が損なわれたり、過熱気味の相場から多くの投資家が手を引き始めたら、一気に値下がりすることもありえます。それこそ最高値から75%以上も下がって、かつての価格水準に戻る可能性もあります。

 クリスマス前にビットコインが急落した理由は、サイバー攻撃の懸念や各国の中央銀行の関係者が急騰への懸念を指摘したからとされます。いってみれば、噂やリップサービスで大きく値動きするほど不安定だ、ということでもあるわけです。

 ちなみに40%の値動きはリーマンショック時の株価下落幅のレベルです。それでもあなたがビットコイン相場に手を出してみたいのであれば、とにかく少額で行うことです。1万円だけ入金して取引をして、全額失ったとしても1万円の損失にとどまりますが、100万円を200万円に増やそうと欲をかいて(しかもその半分は借金で用意して)、100万円が10万円になったら、これはもう目も当てられません。

 FXは通常レバレッジを効かせますので、損失はレバレッジの倍率に従って拡大します。「25倍で投資すれば儲けが25倍」というのは「損失の可能性も25倍」である、ということを忘れないようにしてください。

「こんな相場読めるはずがない」というのがビットコインに対する私の考えです。もう一度、最後に質問をしてみたいと思います。

「あなたはなぜ、ビットコイン相場で儲けられると思うのですか」

参考URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180105-00010009-dime-bus_all 

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