114 


NEMのNanowalletにはマルチシグネチャ機能が標準で備わっています。マルチシグネチャとは一体どんな機能なのか。その機能に迫ってみたいと思います。

マルチシグネチャ(Multi-signature)とは

複数の署名によって送金を可能にできる機能です。一般的に暗号通貨では自分のウォレットから他人のアドレスへ送金する際、自身の秘密鍵を用いて署名し送金しています。1つの秘密鍵によっていつでも簡単に送金できるのです。

これは、とても便利な反面、秘密鍵の管理がとても大切になってきます。秘密鍵が漏れた場合、自分の意思に反して送金されたり盗まれたりする恐れがあります。マルチシグネチャ機能を利用すると、送金に複数の署名が必要となるのでセキュリティ面優位になります。

例えば、2 of 3という形でマルチシグネチャを組んだ場合、3つの秘密鍵のうち、2つ以上の秘密鍵で署名することで送金を可能にすることができます。こうすることで、仮に1つの秘密鍵が漏れても、勝手に送金されることもなく資金を守ることができます。このマルチシグネチャ機能がNEMのNanowalletには標準装備されています。

ではマルチシグを応用するとどんなことが可能になるのか考えてみたいと思います。

ユースケース1)コミュニティーの資金管理に

もっともわかりやすい例です。クラブ活動や団体、コミュニティーなどで集めたお金をマルチシグネチャアカウントで管理することにより、集めた一人が持ち逃げすることを防ぎます。

2of3やもっと多くの人の署名が必要とすることで、資金の管理をみんなで行うことができます。集めた資金を一人の独断ではなく、多数の合意の元使用することが可能になります。

ユースケース2)オンラインショップへの導入

暗号通貨市場が広がるためには、ここも重要になりそうです。オンラインのプラットフォームで仮想通貨決済をするとき、仮想通貨の送金は取り消せませんから、送金をした後にちゃんと商品が届くのか不安になってしまう人もいるかもしれません。

そんな時、マルチシグネチャアカウントを導入すると、1つの署名だけでは送金できなくなるため、より安心して買い物をすることができます。特にオンラインショップを通じて、知らない人から商品を購入し、お金を送金する時に便利です。

2 of 3マルチシグネチャを利用し、1つの鍵はオンラインショップ側で持ち、残りはそれぞれ購入者と販売者が持ちます。

 

オンラインショップを利用し第三者から商品を購入する際、購入者がマルチシグアカウントに送金し、販売者に送金する段取りをします。

アカウントにお金が入ったことを確認した売り手は商品を発送します。

商品が購入者に届いたら、売る人、買う人の両方が署名します。こうすることで、お金を送ったのに、商品が届けないということを防ぐことができます。

もしもそのようなトラブルがあればオンラインショップの人と買い手の2人の鍵でマルチシグアカウントから買い手のところにお金を戻すことができます。

まだまだユースケースは考えられますが、マルチシグネチャの利用はちょっと管理や仕組みが難しく手間がかかるという懸念が多いのも事実です。

もっとシンプルに使いやすいインターフェースでマルチシグネチャを利用できるようになれば、暗号通貨市場も広がっていくのではないでしょうか。 

参考URL:https://coinchoice.net/nem_multisig/ 

■yobit net
https://yobit.net/en/

●XRPブログ作者に募金

アドレス:
rE86FEdaEXsKJ6GVvNJHwKdAq757nuJdom

●アマゾン商品がビットコインを使って15%off!
●NEMが1時間に1回最大100XEM貰える!


人気ブログランキング