
テンセントの金融テクノロジーアームであるTencent FiTは、ブロックチェーンを活用したデモプラットフォーム「TrustSQL」を正式にリリースした。
TrustSQLは、テンセントが独自開発した「テンセント・ブロックチェーン」にSQLインターフェースを備えたトラステッド・ブロックチェーン・ソリューション。中国・春節において同社が実施した紅包イベントで毎秒20万トランザクションを処理した経験から、これをベンチするために同プラットフォームが開発された。プラットフォームは、インフラ層のTrustSQL、プラットフォーム層のTrust Platform、アプリケーション層であるTrust Applicationの3層構造で構成されている。
同時公開されたホワイトペーパーによれば、TrustSQLは毎秒10,000トランザクション(公称)を処理することができる。コンセンサスアルゴリズムには、同社が独自開発した「改善されたBFT Raft」アルゴリズムが用いられており(Raft Consensus Algorithm)、これによって分散合意の高速化を実現したとのことだ。
また、プラットフォーム層はシェアリングエコノミーやアセットの発行管理、台帳の共有を想定されている。アプリケーション層は直接エンドユーザーが接点を持つサービスであり、TrustSQLのデモサイトにおいては、デジタル形式のゴールド資産を、テンセント、銀行、信託会社、パートナー企業の4ノードの参加が想定される環境において管理・稼働させているデモを閲覧することが可能だ。
ホワイトペーパーで言及されているように、テンセントが国際的な主要コンソーシアム、R3とHyperledgerを意識していることは間違いない。同社は、ブロックチェーンの延長線上に「デジタル信用社会」の創造があるとし、政府と協調してプラットフォームの開発に取り組むと述べた。
参考URL: http://btcnews.jp/18tjbl7w11249/
